板壁にパテ施工でクロスを貼ります。
床フローリング全面にウッドタイルを貼るので、壁作業と並行して床下地調整を施工します。
フローリングは木下地で、タイル下地はコンクリートなので、建物が地震などで動いた際に境目でパテ下地に亀裂が入り、ウッドタイルが剥がれる可能性があります。
そのリスクを説明して了承を得た上での施工です。
框には後日見切り材がつく予定です。
那覇市賃貸マンションの最上階です。
天井クロスのジョイントの剥がれが酷いので貼り替えます。
コンクリート下地にモルタル仕上げで、合わせ切りのカッターが強くてモルタルが剥がれてきたのかな、という印象でしたが、
断熱材スタイロフォームに薄くモルタルを塗っただけの下地でした。
指で押してもへこんでしまいます。これではローラーでジョイントを押さえられません。 軽く寄せる程度でないと、モルタルにローラーの跡がついてしまいます。
ジョイントだけでは無く、クロスを剥がすとモルタルが崩れたり、下紙の中で割れたりします。
この下地の状態では、下地からやり直さないと綺麗に収めるのは不可能なので、
状況を説明してから、パテで補修した後にクロスを貼ります。
実はこういう下地の現場は沖縄で二度目でして、
内地ではこういう下地の施工は経験が無く、請元に問い合わせてみると、沖縄では
結構あるケースとの事でした。
下敷きテープを入れ、強く押さえないように施工しましたが、すこし跡がついてしまいました。 乾けば多少は目立たなくなるかも知れませんが、自分でも納得のいかない仕上がりです。
リビング天井
洋間天井
今回のように、スタイロフォームに薄くモルタルをかけた下地は、明らかにクロス下地として不適合なので、通常の仕上がりとは異なる結果になると言うことを了承頂く必要があります。
既存のフロアに上貼り作業です。
吐き出し窓の部分は、吹き込んだ雨によって相当表面が荒れた状態なので、パテを数回に分けて施工しますが、経年による温度変化や湿気の吸い込みが予想され、それにより表面のパテが剥離する可能性が高いため、荒れた部分はフロア材の張替えをした方が、結果的には長持ちすると思われます。
15メートルほどの長さになります。材料の矩(90度)が正確に出ていないと、微妙にずれてしまいます。今回は許容範囲で収まりましたが、洋間のドア下に見切りを入れたほうが綺麗に収まる場合があると思います。
既存のフロアも、洋間ドア下で繋いでいました。
約65平米です。下地作業もあるので、腰痛との闘いになります。
那覇市賃貸アパートの部分貼り替えを施工しましたが、貼った後数時間でかなり下地べニアが膨れてきました。ここまでひどいと、もう元には戻らないと思います。
請け元に相談した結果、一週間くらい様子を見てから判断することになりました。
一週間後、やはり元に戻らないから補修して欲しいとの事ですが、予算の関係上、パテで部分補修することになりました。
膨れている部分をめくり、シーラーをかけましたが、パテの水分でまた膨れてきています。
パテで膨れた部分を再度めくり、パテしなおして貼りました。しかし、今度は柱の右上部分が膨れてきてしまいました。
結局大工さんに柱全体をべニアで囲ってもらい、再再度の貼り直しをしました。
完成後。
完成後。
下地がベニヤの場合、こういったケースが多くあります。パテで部分補修をするのが安価で速いですが、パテで収まった様に見えてもクロスの糊の水分で他の部分が膨れてくる場合がありますので、基本的には膨れた面全体のベニヤ貼り替えをお勧めしています。
いわゆる「ラミ天」にクロス貼仕様です。目地にファイバーテープを貼った後にパテを打っていきます。
本来は天井全面にシーラーを塗って表面強化した方が良いのですが、予算の都合により、パテのみで貼ります。
リビングの天井はジプトーンの上にべニアでしたので、こちらもアク防止も兼ねてシーラー処理が望ましいのですが、パテのみで施工します。
フスマもクロス貼仕様ですが、材料が薄いと柄が透けてしまうため、念のためにパテで隠します。
この写真だとあまり目立ちませんが、日光の向きによっては凹凸が目立つ時間帯があります。この部屋のラミ天は目地の段差が大きく、下地にきちんと止まっていない箇所もあり、パテだけで綺麗に仕上げるのは難しいと感じます。
メゾネットタイプのマンションの、吹き抜けの部分貼り替えになります。
予算の関係上、最低限の貼り替えとなります。
この面は上はコンクリートで下はボードです。かなり割れていました。パテで補修はしますが、近い将来、また割れてくると思われます。
手の粗い職人が何回か貼り替えています。コークボンドがここまではみ出て変色しています。 自分は基本的には、上からコークボンドを乗せるのではなく、クロスの内側に入れる方法をとります。
こういう状態になってしまっては、綺麗に治めるには既存のコークボンドを除去するしかないですが、膨大な時間がかかりますし、予算も無いので、残念ですがこのまま貼り替えます。
クラックの部分です。量産クロスでもかなり薄手の材料なので、下地の不陸が非常に目立ちます。
手間をかければ目立ちにくくする事は可能ですが、予算の都合上、最低限の工程での作業になります。
内側にコークボンドを入れて仕上げています。外側に厚くコークを盛れば、パッと見は綺麗に仕上がりますが、長い目で見ればデメリットの方が多いので、この状態で仕上げます。